東北・北海道ツーリング&ミーティング2013/門別〜富川〜苫小牧
7月19日-2 「Nくん帰りたくないモン!」大事件顛末記

メーデーメーデー!
 門別あたりを走ってる時でした。遠くに上り坂が見えて「うっしゃ!」と踏み込み加速しつつ坂に差し掛かったとたん、突如エンジンの回転がギューンと上がり、踏み込んでもエンジンが回るばかりで加速しません。3速、2速、1速と落としてもだめで、ついに坂の途中でストップ。試しにバックも入れてみましたがだめ。クラッチワイヤー切れたか?とにかくボンネット開けてみましたが、ワイヤーは切れてないし、特に異変は見つけられません。ってことは・・・重症?さっそく今井会長に電話して指示を仰ぎ,クラッチ調整等してみましたが全てだめ。万事休す!「捨ててきな」ってそんなぁ!

 

落ち着けぇ〜!
 もはや自力で港まで行くことは不可能です。なんで?夢でも見てるのか?頭の中が真っ白です。しかし21日まで休み取ってるので「出勤できない」という事態は無さそうです。フェリーに間に合わなくても、飛行機でも電車でも帰れますから。それに気付いてちょっとだけ落ち着きました。さて、何をすべきなのか?何からすべきなのか?フェリーの出航時刻まであと3時間弱。迅速に一つずつ整理して確認するしかありません。

 

帰還断念
  今井会長と相談していくつか案が出ましたが・・・
1)JAFに港まではこんでもらってフェリーに載せて帰れないか?
不動車はフェリーに乗せてもらえない
2)どこかに置いて陸送依頼
→どこへ置くか?それ以前に不動車の陸送はべらぼーに高い!
で、いずれももボツ!内地への速やかな移送すらも不可能になりました。もう腹をくくってJAFを呼ぶしかありません。ところが電話したは良いけど、現在位置が説明できない。携帯持ってその辺走り回って、通りかかった子供に聞いたり、庭に水撒きしてるおばちゃん見つけて「ここどこですかぁ?」(笑)。どうにか場所分かってもらえて、20分ほどで来てもらえました。

 

で、どうするのよ?
 ローダーに載せたはいいけど、行き先もどうするかも話はこれから。クルーは「とりあえずウチの工場へ運びましょう」と。これでちょっとだけホッ。とにかく置き場所は確保できそうです。社長さんなら直せるかも?とのことで。その社長さんはあいにく外出中でしたが、もちろん部品は内地から送れますから、これでまたちょっとだけ前進・・・かな?お次の問題は港までのアクセスです。出航時刻もせまっています。でも車で移動ばかりでしたから、行き方なんてさっぱり。すると「送りますよ」と!これはありがたい!車なら確実に間に合います。支払いのこともあるので、途中で外出中の芳賀社長と合流して苫小牧まで送ってもらうことになりました。この社長さん、70代後半ながら現役バリバリ!初対面なのに整備の昔話やらレストアから次世代(ローダーのクルー2人は息子さんとお孫さんだとか)の話なんかで楽しく過ごせちゃいました。もちろん出航にも間に合いました。これでとにかく帰れます。

 

寂しい船旅
 無事乗船手続き済ませてもこれで終わりじゃありません。携帯が繋がるうちに芳賀商会さんとツメの連絡済ませないと。とにかく丸投げ状態なんですから失礼も疎漏も無いようにしないと。その間にもう船は動きだしていました。全てを託してやれやれ、と思う間もなく今度は晩飯の心配しないと!商船三井のレストランは19時半まで。2日も風呂入ってないんでさっぱりしてからにしたかったんですがそんな余裕はありません。とにかくレストランへ。

 何度も利用してるから手馴れたモンです。ま、メニューも殆ど同じですけどね(苦笑)。とにかくなんとか無事乗船もできたし。まずはナマっしょ!でもカミさんもいないし、心の傷も小さくないし・・・。こんな寂しい船旅は初めてです。

 2日ぶりの風呂にも入って、さっぱりしてデッキに出れば、満月が煌々と真っ暗な太平洋を照らしています。何事も無く乗り込んでいたら「すばらしい!」なんて書くところでしょうけど、今夜は・・・。

 

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