西方行脚・リベンジ!/〜宮崎〜肝付〜国分〜人吉〜八代
10月5日(木) 鹿児島急ぎ旅 

日向灘の朝
 5時ころ目が覚めてしまってベッドでゴロゴロ。でも朝のお勤め要求が激しくたまらずトイレへ。ついでにデッキに出てみると・・・お〜、夜が明けたぜよ!こりゃずっと眺めていられる眺めです。でも、もうちょっと寝るか。

  2度寝も1時間ほどで目が覚めちゃったんで、しばしデッキでお散歩して歩数稼いで。気が付けば霞んだ陸も見えてきました。延岡あたりですかね?

 朝飯は自販機に焼きおにぎり見つけてしまい、レストランはパス。ゆんべのおつまみに買っておいた肉団子おかずに朝食です。

 到着は8時40分ですから時間はまだまだあります。さて、練習しますか!

 

 

九州上陸!
 宮崎カーフェリーは呑気というか、下船までに30分以上がお約束。4月は神戸で40分以上かかりましたっけ。あ、東九が速いのであって、こっちが普通か!でも今回は20分くらいで降りられましたから早かったかな?

 出発から3日目、4号もついに九州上陸です!陸路ではこうはいきません。まぁ、出来ないこたぁないかもしれませんが、1500Kmですぜ!かわいそうでしょ。こいつも私も(笑)。さて、ここからは肝付のアキマル亭へほぼ直行します。今日はけっこう走るので寄り道も控えめ。ルート上の1ヶ所だけです。都城までは高速ですが、片側2車線なので気安く走れます。もちろん抜かれることはあっても抜くことはありません(笑)。

 

 

見ぬうちに消えた志布志線
 下道降りたらあとはナビ任せ。ほどなく今日唯一の寄り道、旧志布志線今町駅跡に到着です。ここにC1264が保存されてるそうなんで。

 蒸機現役当時は志布志区のC58のラストナンバー(427)なんかも走ってましたが、青森から宮崎へ転属したC61に心奪われてましたねぇ。とうとう一度も撮るどころか乗ることすら無く、気が付けば廃線になってました。

 その志布志線今町駅をそのまま生かした鉄道記念公園です。

 C1264はそのホームに佇む、の感じで。は、良いんですが、しっかり金網に囲われてて、かなり撮りにくいです。色も何だか・・・

 北海道一筋のカマでしたが、山野線臨貨用に小樽築港からはるばる吉松へ転属してきました。その名残でスノープラウ昇降機が付いたままです。

 金のかかる全検を極力減らす、という節約策が生んだサプライズ的転属でした。それもたった7ヶ月の臨貨用のために!で、縁もゆかりも無いとこへ保存、と。まぁ、残ってるだけでも良しとしましょう。

       

 しっかりした屋根の下、コンディションもまずまず。なんだけど、この塗り・・・惜しい!んではアキマル亭へ急ぎましょ。

 

 

出張!昭和のホンダ車肝付ミーティング
 スマホナビに導かれるまま、いや、こっちもちょっと知恵がつきましてね。そんなとこは入るか!ってシカとしてもちゃんと着くの覚えましたから。ったく、何メートル、いや、何センチ近いっていうのよ!(笑) で、まぁサクサクと走れて、途中で電話するまでもなく着いちゃいました。ただ今回はあくまで春の追試みたいなもの。お昼ご一緒したら次へ行く予定です。で、まずは・・・

 アクティーは平成?ま、いっか!はい、これで成立!いいの(笑)。んじゃ、お昼いただきにまいりましょ。



 実はアキマルさんの御父上の初めての車がNだったそうで、楽しみにしててくださったようです。もちろんそのためにNで来たわけではありませんが、嬉しいじゃないですか!がんばって4号で来た甲斐があったってもんです。、「乗ります?」に嬉しそうに助手席へ納まっていただきました。





貴重な戦争体験談
 でもNの思い出話もそこそこに、いつの間にやらやっぱり戦争の話に。何せ旧陸軍航空隊の元整備兵。私の質問攻めにも丁寧に答えてくださいます。二式戦闘機「鍾馗」に燃料補給したことや、20ミリ機関砲での対空戦闘の話を、ちょっと嬉しそうに。「当たったかどうかは分からないですけどね」なんて笑いながら。あ、「機銃」じゃなくて「機関砲」ね。陸軍と海軍では名称が違いますから。また、鹿屋の周辺には他にも滑走路があったとかで「ここからずっと向こうまで・・・」なんて、賑やかなNの車内で真っ直ぐな道を指さして教えてくれました。後で調べたら海軍の串良基地だったようです。しかし、足腰は少々弱ってはいるものの、とにかくお元気ですわ。齢94歳で免許更新(したんですって!)もすばらしいですが、耳が全然遠くないんですよね。だって、あのうるさいNの車内で普通に会話してましたから。でもね「都合の悪いことは聞こえないんだけどね」だって(笑)。





80峠越えたら90高地?
 お昼はアキマルさんの知り合いのお店の「信ちゃん食堂」へ。こういう町の食堂ですから、がっつりいきたいとこですが、この後も走ることを考え軽めに、でもないか?ラーメン&小ライス。で、ここでまた驚きが!注文はラーメン二つと小ライス二つと小ラーメン一つ。どう考えたって御父上殿が小ラーメンでしょ?普通。それが・・・



 小ラーメンは小食のアキマルさんで、御父上殿は私と一緒でラーメン&小ライス!でもまぁ、食いきれないでしょ。と思ったらとんでもない!ゆっくりではありますが、見事に完食されました。すごい!私の父も先月で91になりましたが、ふた月に1度旅行行ってます。このご長寿パワーって何なんでしょ?アキマルさんと「プレッシャーだよね」と苦笑い。追い越しゃせんかと心配してます。あ、ここでチョンボ。3日ぶりにまともに人と話したもんだから、しかも戦争体験者のお話うかがってたから、話に夢中で写真撮ってませんでした!なのでグーグル地図からお店の写真を拝借。では次はホンダカーズ国分です。





全車ここでオイル交換!
 
アキマル亭とホンダカーズ国分はセットのようなもの。こっちへ行ったらどちらも素通りできません。特に今回は、4月にお会いできなかったTuさんが職場復帰されたと聞いてましたので、むしろそちらの方が楽しみでした。笑顔で迎えてくださったときはホント嬉しかったですねぇ。



 2014年には時間が取れなかった3号も、4月にお邪魔してますから、これで全車ホンダカーズ国分でオイル交換達成?!ま、狙ったわけでもないんですが、これはこれで面白い記録かと。



 ピットは突然の珍客にちょとザワついてます。そりゃそうですよね。アキマル号だって超珍しいのにN360ですもの。リフトに乗せようとする若いクルーも、初めて見る小さな車に???(笑)。



 Tuさんも目を細め、当時のこと話しながら懐かしそうにあちこち触ってました。「ん?ガタが・・・」 あ、それはお目こぼしを(苦笑)



 とにかくお元気になられ、またツナギ着て整備するお姿が見られただけでも、お邪魔した甲斐があったというもの。ホント良かったです!




ロケハン
 お次は人吉に抜け、明日に備えて肥薩線のロケハンです。国分から人吉へは、線路なら難所の矢岳越えの向こうですが、複線の九州自動車道だからNでも難なく越えられます。駅前でお約束の1枚撮ったらさっそく始めましょう。今回のテーマは「ハチロクと4号と球磨川と」。何カットも撮れなくていいんで、ちょっと拘ってみようかと。



 ロケハンと言っても、グーグルの地図やストリートビュー等駆使して拾った撮影候補地の確認がメインです。でも現地行ってみると、ブッシュで見えなかったり電柱が・・・で、ダメじゃん!だったりね。おまけに同じ場所を避けるもんだから、どんどん行けるポイントが無くなってゆきます。テーマから球磨川抜くとずいぶん楽なんですが・・・。ええ、それならありますよ、いっぱい。柵も無い線路沿いの道ならいくらでも。ツーショット撮り放題で(笑)。



 この線には築100年越えの駅舎が点在しますが、ハチロクと絡めるのはかなり難しいです。ましてやNも、なんてポイントはまずありません。なので白石駅のこんな1枚で良しとしましょう。昭和な絵になりましたかね?



 写真ではまだ明るそうですが、実際はもう日が暮れてあたりが見え辛くなってきました。まだ全部見てませんが、そろそろお宿のある八代へ向かうとしましょう。そして、4月にフラれたあの店で今宵こそ!




念願の再会
 2013年に来た時見つけて、翌年も行ったお気に入りのラーメン屋さんがこの「桂華ラーメン」です。4月に来たときははるばる雨の中歩いて行って、定休日でもないのに店都合で閉まってて・・・。ションボリして宿へ帰ったもんです。今宵は・・・やってました!今度こそ食べられます!



 移転後初めてになりますが、随分と小ジャレたお店になっちゃいましたね。店員も若くて今までの「町の中華屋さん」じゃない感じ。カウンターの揚げニンニクの丼ぶりも無いし、メニューもラーメン中心に変わってます。まさか別な店?少々不安でしたが、ままよ!っと鉄板メニューで勝負!?



 何でしょうこの安堵感。たまらん!これこれ!これ食いたかったんです!餃子はポン酢で、も以前のまま。もう、あっという間の完食でした!帰り際レジで若い店員に確認したら、やっぱりあの桂華ラーメンで、スタッフも変わってないそうです。え?君いたっけ?と聞きたかったけど、まぁ、ホッとしました。でも先代は引退したのかな?味はそのものでしたが、あの店の雰囲気が懐かしく思えた八代の夜でした。

 

6日へ

戻る